フォトウェディングにおける「カット数」は多いほうがいい？

フォトウェディングで写真を撮影する際、スタジオによってはカット数によって料金が異なるため、カット数をどうするか悩むかもしれません。そもそも、カット数は多いほどよいのでしょうか？今回はカット数とはそもそも何か、撮影後に追加カットが欲しいと思う理由、撮影枚数と購入枚数の違いなどについて解説します。

撮影のカット数は多いほうがいいのか

フォトウェディングを行う際、撮影カット数を多くすることを進められるかもしれません。なぜ、カット数を増やしたほうがよいのでしょうか。3つの理由があります。

多くのポーズで撮影できる

撮影カット数が多くなると、いろいろなポーズを試すことができます。

ポーズが違えば、表情や印象が異なるため、撮影カット数を多めに確保しておいたほうがよいのです。たとえば、笑顔のショットから真剣な表情まで、多様なシーンを記録することで、思い出をより豊かに残すことができます。

異なる角度から撮影できる

同じポーズであっても、撮影する角度が異なれば見え方が違います。

光の当たり加減によっても印象が異なるでしょう。そういった違いを出すには、撮影カット数を多めに確保してさまざまな角度から撮影する必要があります。これにより、同じシーンでも全く異なる雰囲気の写真を手に入れることができます。

表情の違いを残せる

写真撮影後、後から撮った写真を見直すと思いもよらない表情が写っていることがあります。

撮影中には気が付かなかった陰影や表情の変化、ちょっとした目線やしぐさの違いなどで同じポーズ、同じ角度でありながら全く異なる印象の写真に仕上がることがあります。

カット数が多ければ多いほど、意外な表情が写真に収められているかもしれず、選択肢を増やすことができるでしょう。

ロケーション撮影の重要性

ロケーション撮影などの場合は、建物の角度も非常に重要です。人物と建物の両方を写真に収めつつ、よい写真を撮るには撮影カット数を多めに確保しておきたいところです。異なる背景や風景と組み合わせることで、より魅力的な写真を残すことができます。

予算とのバランス

ただし、撮影カット数が増えると、その分だけ料金が増えてしまいます。支払い可能な金額でカット数を納めることも重要です。予算と思い入れのバランスをとるようにしましょう。計画的に撮影プランを立てることで、満足度の高いフォトウェディングを実現できます。

撮影後に追加カットが欲しくなる理由

結婚情報誌を発行しているゼクシィによると、2023年に首都圏で調査したデータによれば、別撮りのスタジオで撮影した購入カット数の平均は167.5カットでした。なぜ、これほど多くの写真を撮影したのでしょうか。それを考えるには、カット数による写真撮影の内容を考えなければなりません。

50枚以内

フォトウェディングの最低単位といってもよい50枚以内の場合、スタジオ内のシンプルな撮影を想定した枚数といえます。ポーズが決まっている人であれば、最低限の枚数でも十分であるため50枚以下でも問題ないかもしれません。

50〜100枚

撮影枚数が50〜100枚であれば、ロケーション撮影なども含めて、ある程度写真の選択肢が多くなります。しかし、ポージングの種類が限られることや映りにこだわりがある場合はもう少しいろいろなポーズでとりたいと思うでしょう。

ロケーション撮影では背景や光の当たり方が異なるため、バリエーションを増やすことができます。

150枚以上

多くの写真を残しつつ、その中から選びたい人は150枚以上のプランを選択しましょう。ゼクシィのデータでも平均カット数は167.5枚でしたが、こだわればこだわるほど枚数が増えていきます。異なる角度やポーズ、表情を多数撮影することで、後で選ぶ際の幅が広がるのです。

撮影後に追加カットが欲しくなる理由

たくさんの写真を撮影したとしても、写真撮影修了後に追加カットが欲しいという人がいます。

その理由のひとつがアルバムの作成です。アルバムとして写真を編集していると「もっと、別な角度でとればよかった」「光の加減を工夫したかった」「違う衣装がよかった」といった願望が出てくることがあります。

また、衣装の追加やアップグレードをして追加撮影をしたい人もいるでしょう。そういった追加をしないためには、アルバム作成を前提として事前にポーズや角度、衣装などについてよく考えておきましょう。

撮影枚数と購入できる枚数が異なることも

撮影枚数と購入枚数が異なることは珍しいことではありません。撮影枚数のことを「撮影カット数」、購入枚数（データとして持ち帰れる枚数）を「データカット数」といいますが、両者が異なること自体はよくあることです。詳しく説明します。

撮影カット数とは？

撮影カット数とは、文字通り撮影する写真の枚数のことです。例えば、撮影200カットであれば、必ず200枚の写真を撮影するということです。その中から自分の好きな写真をプランで設定された枚数だけ選んでくださいという意味になります。

データカット数とは？

一方、データカット数とは、データとして持ち変えられる写真の枚数が何枚かということを指します。

たとえば、「撮影200カット・データ50カット」の場合、200枚撮影した写真のうち、50枚のデータを選び、それを受け取ることができるという意味になります。撮影カット数は200枚ですが、実際に手元に残るデータカット数は50枚です。

まとめ

今回はフォトウエディングの写真のカット数について解説しました。可能であれば、写真のカット数を多くして色々な表情の写真を残しておきたいところです。しかし、実際には持ち帰れるデータカット数には限りがあります。予算に余裕があれば、撮影枚数を200〜300枚程度にし、全データを持ち帰れるようにしたいでしょう。とはいえ、そこまで予算をとるのはかなり大変です。予算との兼ね合いを見ながら、適切なプランを選択しましょう。